フジテレビ7月クールの木曜劇場(午後10時~10時54分)は、ファッション雑誌業界を舞台に専業主婦・独身・共働き・シングルマザーなど様々な立場の女性たちがぶつかり合いながらも幸せを探していく女性たちの物語「セシルのもくろみ」に決定。

 演技派女優として実力・人気共に確固たる地位を誇る真木よう子が主演を務めることとなった。これまで「SP 警視庁警備部警護課第四係」(2007年)でクールなアクションをこなす巡査部長、「最高の離婚」(2013年)で浮気されていた妻など様々な役どころを演じてきた真木は今回、“美”から遠ざかっていた主婦役に挑戦。日頃、凛(りん)とした魅力で圧倒的な存在感を放つ“女優・真木よう子”とは一味違ったラフでアットホームな表情をみせる。さらに、そこに華を添えるべく、吉瀬美智子、伊藤歩、板谷由夏、長谷川京子ら豪華女優陣が集結! “オトナのオンナ”の代名詞とも言える彼女たちがドラマをもり立てていく。

 原作は、30代から50代の主婦層に絶大な人気を誇るファッション誌「STORY」で2008年から2010年にかけて連載され、多くの共感を呼んだ小説「セシルのもくろみ」。運命のいたずらで読者モデルとなった女性が一流のモデルとして成功の階段を駆け上っていく物語だ。読者モデルが表紙を飾ることなどあり得なかった時代に書かれた作品だが、連載終了から6年後、その「STORY」の表紙を、人気読者モデルの稲沢朋子が読者モデルとして初めて飾ることに。そんな現実を当時から予言していたような本作だが、著者の唯川恵は、直木賞受賞作「肩ごしの恋人」(2001年)ほか、女性の人生を彩ったリアルな恋愛小説を30年にわたって描き続けてきた。

 タイトルにある“セシル”とは、フランスの小説家、フランソワーズ・サガンの名作「悲しみよこんにちは」の主人公・セシルが由来。原作では、かわいい顔をして恐ろしい“もくろみ”をもった少女が抱く女性の悩み、葛藤、思惑など女性自身の中に潜む“オンナ”という意味で使われている。

 また、劇中では作家などの文化人、美容家、スポーツ選手ら様々な分野で活躍する実在の女性たちが複数出演し、ドラマのテーマである“女性としての生き方”、“人から幸せそうに見られることの虚栄心”など、視聴者へ問いかけ、投げ掛けるシーンが登場するといった、これまでのドラマとは異質の演出も見所となっている。

<真木よう子コメント>

 -本作に取り組むにあたっての心境は?

 「自身がやりたい仕事に挑む野心。愛する我が子を笑顔で幸せにしたい親心。これを両立させるが故に発生する、苦悩、葛藤。本(台本)には非常に共感いたしました。しかしながら、私はこの作品を通し、男女関わらず、本当に美しく格好の良い人間とはどういった姿勢で己の道を歩んでいくのか。その様な姿を多くの方に微力ながらもお見せできればと思っております」