中島みゆき(67)約7年ぶりの全国ツアー「ラスト・ツアー『結果オーライ』」が開幕した。12日に東京・新宿文化センター大ホールで行われた初日公演では、ツアータイトルの「ラスト」について、ユーモアを交えて説明した。

コンサート冒頭、「うちの事務所に、お問い合わせの電話がすごかったんです。『ラストって、もうコンサートやらないんですか!?』って」と明かした。「ラスト『ツアー』。ラスト『コンサート』とは書いてない」とちゃめっ気たっぷりに笑い、「トリックって言うんですか。言ってみればあれですよ。『閉店セール』って看板だけで3年たってもまだやってる、みたいな。まだ辞めないんだわ! しぶとくてごめんね。安心してね」と呼びかけ、笑いを誘った。

所属レコード会社によると「各地を転々と回るより、1カ所でもっと腰を落ち着けてクオリティーを高めたコンサートをお見せしたい」という中島の思いから、各地を巡るツアーは今回でラストとなるという。約半年かけて、全国11会場で24公演を開催する。

初日公演では「慕情」や「離郷の歌」など最新のヒット曲をはじめ、「糸」などの人気曲、75年のデビューシングル「アザミ嬢のララバイ」などさまざまな楽曲を披露。「麦の唄」を歌った14年のNHK紅白歌合戦を振り返り、「ほんの数秒の間に衣装が替わりましたが、あれは録画じゃありません!」と言って笑いを誘うなど、ユーモアあふれるトークでも魅了した。【横山慧】