女優大竹しのぶ(63)関ジャニ∞の大倉忠義(35)が、今年6月から上演予定の舞台「夜への長い旅路」(東京・Bunkamuraシアターコクーンなど)に出演することが17日、分かった。舞台初挑戦の俳優杉野遥亮(25)やベテラン俳優の池田成志(58)とともに、家族愛憎劇を描く。

同作は米の劇作家ユージン・オニールが凄惨(せいさん)な家族の姿を描いた自伝劇と言われており、ピュリツァー賞を獲得した名作。世界中で何度も繰り返し上演されている。大竹はモルヒネ中毒で常に精神が不安定な母を、大倉は道楽を繰り返す長男を演じる。結核を患う次男は杉野、金に執着を持つ父は池田。4人の哀切や怒り、後悔や絶望、愛憎や確執を表現する。

大竹は「家族のスリリングな会話劇から、今、その場で起こっている現実、愛や人生を目の当たりにしていただきたい。何か大きなものをズシッと受け止めた…そんな感触を与えられる舞台を目指したいです」と話した。大竹と初共演となる大倉は「しのぶさんと同じ舞台に立ちたい人は山ほどいると思うので、こんなすてきな場所に誘っていただけて本当にありがたいです」と感謝した。