国連環境計画(UNEP)親善大使を務める歌手、加藤登紀子は25日、「国連職員の日」に合わせてニューヨークの国連総会議場で開かれたイベントに出演、代表曲の1つ「知床旅情」などを歌い、環境や農業の大切さをアピールした。

 知床旅情を歌った際には、舞台の大型スクリーンに北海道の豊かな自然が映し出された。このほか、赤い衣装で「あなたに」など数曲を歌った加藤には、1曲ごとに観客の国連職員や外交官らから大きな拍手が送られた。

 加藤は親善大使としてアジアを中心に12カ国を訪問。出演に先立つ会見ではアジアの環境破壊に触れ「アジアは(もともと)環境とバランスの取れた生き方をしてきた。これからは旧来の社会が持っていた知恵を取り戻すことが大切だ」と話した。