「特発性両側性感音難聴」などで都内の病院に入院していた歌舞伎俳優中村勘三郎(55)が2月28日に退院していた。

 勘三郎は、今年1月初めに過度の疲労の蓄積から耳鳴りやめまいなど体調を崩し、精密検査のために入院。新橋演舞場の2月公演「ペテン・ザ・ペテン」を降板して治療していたが回復せず、2月初めに座長公演の予定だった博多座3月公演から5月いっぱいの休演を発表した。その後、病名を「特発性両側性感音難聴」と公表。自宅療養しながら、6月の渋谷シアターコクーン「コクーン歌舞伎」での復帰を目指している。

 しかし、回復具合によってはコクーン歌舞伎も休演し、短期公演から復帰。その後、夏に1カ月公演で本格復帰するプランもある。

 またこの日、福岡・博多座で、父の代役を務めた長男の中村勘太郎(29)は公演初日(26日まで)を終えて会見。勘三郎の様子について「散歩して、セリフをしゃべったりしている」と回復ぶりを明かした。