東海テレビ放送(名古屋市)の不適切なテロップ表示問題で、同局が民放連主催の「日本放送文化大賞」と「日本民間放送連盟賞」の候補を辞退していたことが8日、関係者などへの取材で分かった。

 同問題をめぐっては、民放連が7日、東海テレビを文書による厳重注意処分とする方針を決定している。

 日本放送文化大賞は、放送文化の向上に寄与した民放番組を顕彰する賞。今年は東海テレビのドキュメンタリー番組「泳ぐ車いす」のほか、日本テレビ、関西テレビなど計7局の番組が地区審査を勝ち抜き、16日に東京都内で開かれる中央審査会でグランプリ(報奨金1000万円)が決まる予定だった。

 日本民間放送連盟賞では、エンターテインメント部門で「泳ぐ車いす」、教養部門でドキュメンタリー番組「記録人

 沢井余志郎~四日市公害の半世紀」がそれぞれ候補作に選ばれていた。