東京都内で4月に見つかった男性の遺体が3月から行方不明となっている情報番組のリポーター奥山英志さん(失跡当時61)と確認されたことが12日、警視庁への取材で分かった。警視庁によると、指紋が奥山さんと一致した。遺体は4月、調布市にある公園の公衆トイレ内で首をつった状態で見つかったという。

 所属していた「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」によると、奥山さんは川崎市内で1人暮らし。東日本大震災を受け、事務所側が3月11日に安否確認したのを最後に音信不通になった。5月に家族と社員が自宅を訪ねたが、奥山さんの姿がなかったため、家族が神奈川県警に捜索願を出していた。

 奥山さんの親族は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーを通じて「再会の願いはかなわず、心の整理がつかない状態です。捜索に協力いただいたことを感謝します」とするコメントを発表した。