29年ぶりに復活した「コロムビア大行進2013」が30日、東京・五反田ゆうぽうとで昼夜2回公演が行われた。10年に創立100周年を迎えた老舗レコード会社・日本コロムビアの歌手がほぼ総出演するコンサートで、昭和の華やかな歌謡界をけん引してきた。

 久々の復活のこの日は、島倉千代子、舟木一夫、都はるみ、八代亜紀、大川栄策、細川たかし、内田あかり、金田たつえ、冠二郎、北見恭子、新沼謙治、大石まどか、若山かずさ、星屑スキャットら24組が出演。徳光和夫氏が司会を担当した。

 かつて故美空ひばりさんと同イベントを盛り上げ、この日が75歳の誕生日で最古参の島倉は「楽しいですね。本当に久しぶりに皆さんと一緒にステージに上がれて、楽しさと緊張とが重なって、昔を思い出したりしました」と懐かしそうに話した。島倉は「人生いろいろ」など自身のヒット曲を披露した。

 ひばりコーナーでは、田川寿美が「悲しい口笛」、西尾夕紀、多岐川舞子らが「港町十三番地」を歌うなど、コロムビアの屋台骨を支え続けたひばりさんに敬意を表した。コロムビア名曲コーナーでは、新人の伊藤美裕が「ブルーライト

 ヨコハマ」(いしだあゆみ)、大石が「知床旅情」(故森繁久弥さん)を歌うなど、観客を楽しませた。

 大ヒット曲の「浪花節だよ人生は」「矢切の渡し」に新曲「屋久島」の3曲を歌った細川たかしは「いつの間にか、こんなにたくさん後輩もできて、今後ますます僕も頑張って彼らと一緒に歌謡界を盛り上げていきたいですね」と刺激を受けていた。観客からは「毎年開催して!」の声も飛んでいた。