「現代のベートーベン」と称される全聾(ろう)の作曲家佐村河内(さむらごうち)守氏(50)のゴーストライターをしていたことを会見で謝罪した桐朋学園大の新垣(にいがき)隆講師(43)は、昨年3月31日放送で、佐村河内氏を紹介したNHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」にも言及した。

 番組では、津波でシングルマザーの母を亡くした小学4年生の少女に、「レクイエム」を贈ろうと、佐村河内氏が昨年2月、母が津波に飲まれた女川港で一夜を明かしながら、6時間かけて曲作りに悩む姿が描かれていたが、新垣氏は、報道陣に「それも(佐村河内氏による)演技だったのか?」と問われ、「そう思います」と返した。