第65回ベルリン国際映画祭で13日(日本時間14日)、コンペティション部門に出品されている日本映画「天の茶助」がメーン会場で上映され、出席したSABU監督、主演の松山ケンイチと大野いとが観客から喝采を浴びた。

 映画は天界でお茶くみ係をしている天使が、恋した女性の危機的運命を変えようと、地上に降りて奮闘するファンタジックでコミカルな物語。SABU監督の小説が原作で、沖縄で撮影した。

 上映後、松山は「僕が面白いなと思うところでお客さんが笑ってくれるので、楽しくなって一緒に笑っていました」と喜び、同映画祭出品8作目で初めてコンペ部門に招かれたSABU監督は「僕の作品は軽いものが多いですが、テーマもちゃんとくみ取ってもらえたと思います」と手応えを語った。

 今年のコンペ部門は19作品で最高賞「金熊賞」を競い、審査結果は14日夜(同15日未明)の授賞式で発表される。