俳優としても活躍する歌手押尾学(30)が大手芸能プロダクションのエイベックス・エンタテインメントと専属契約したことが15日、分かった。海外進出を視野に大手事務所のバックアップを必要とする押尾と、映像・芸能部門強化に本腰を入れているエイベックスの思惑が一致した。押尾は「思う存分に自分の可能性にチャレンジしたい」と、新境地での飛躍を誓っている。

 エイベックスによると、契約交渉は今年2月ごろから進めてきた。ここ数年、映像・芸能部門の強化に力を入れてきた同社は、05年に映像事業本部を設置。翌年からは映画の企画製作にも乗り出し、大作映画「蒼き狼」へも出資した。小雪、中村獅童、高岡早紀、大竹しのぶら実力のある個性派俳優らと次々に契約を交わし、人的なソフト強化も図ってきた。押尾は「国内だけでなく、海外にも目を向けて取り組んでいきたい。この素晴らしい環境で、思う存分に自分の可能性にチャレンジしていきたい」。05年末に「音楽活動に専念するため」として、当時の所属事務所から独立。この2年半は個人事務所の限界を痛感していた押尾。新天地ではハリウッド進出も視野に入れている。