大野くんが、怪物くんになる。嵐の大野智(29)が日本テレビ系の連続ドラマ「怪物くん」(4月スタート、土曜午後9時)に主演することが10日、発表された。藤子不二雄■氏(75)の原作漫画が65年に雑誌「少年画報」で連載開始されてから46年目の実写化となる。大野は、人間界へと修行にやって来た怪物ランドの王子、怪物くんを演じる。お供のドラキュラ、オオカミ男、フランケンとともに、人間の友達ヒロシらとの交流を描く。

 同作は68年4月からはTBS系で毎週日曜日に、モノクロアニメが1年間放送された。98年に亡くなった映画評論家の淀川長治さん(享年89)が番組中に、登場する怪物のキャラクターを解説、エンディングにも登場。「いや~、怖かったですねえ、恐ろしかったですねえ。それでは、さよなら、さよなら、さよなら」の名ぜりふで、小学生を中心に大人気を呼んだ。69年にはアニメ映画として公開。その後、80年からテレビ朝日系でカラーアニメが2年間放送され、81年にもアニメ映画が公開された。

 人気アニメの実写化は、ブームで嵐メンバーでも、櫻井翔が昨年3月公開の映画「ヤッターマン」で主演している。その状況下で、29歳にして怪物ランドの王子役で主演する大野は「まさか僕がやるとは、正直ビックリしています。アニメからの実写化で、どう演じられるか楽しみです。約3カ月間、怪物になって、皆様を怪物ランドの世界へお招きします」と戸惑いつつも意気込んでいる。

 原作の藤子不二雄■氏は「大野君がやってくれるので喜んでいます。怪物王子を大野君が、愉快痛快奇々怪々(ユカイツーカイキキカイカイ)に演じてくれるのを楽しみにしています」。池田健司プロデューサーは「実写版は大野さんしかいないと思った。主人公が人間ではなく、舞台が現代の日本という設定を、どう演じてくれるか楽しみです」と話している。※■は○の中にA

 [2010年2月11日8時21分

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