フジテレビが田村正和(66)主演の人気ドラマ「古畑任三郎」シリーズを、来月1日からフジテレビオンデマンドで配信することが28日、分かった。同局では昨年12月に「東京ラブストーリー」など、かつての人気ドラマ20作品を1話105円で配信する「ドラマレジェンド

 ワンコイン祭」を実施。当初1カ月の予定だったが好評のため今月31日まで延長した。

 「古畑任三郎ワンコイン祭」は、それに次ぐ第2弾。94年4月期の第1シリーズは平均視聴率14・3%、96年1月期の第2シリーズは同25・3%、99年4月期の第3シリーズは同25・1%をマーク。全シリーズ平均では21・6%になる。また、単発スペシャル作品も、96年3月の「ドラマスペシャル・古畑任三郎」が34・4%を記録するなど、フジテレビを代表するドラマの1つだ。1話105円のほか、第1、第2、第3シリーズ、単発スペシャル6話のパックが、それぞれ525円。それらをすべて配信する、丸ごとパックは全37作品で1575円になる。

 同シリーズの脚本を担当した三谷幸喜氏(48)は「これからは、いつでもどこでも古畑の名推理を楽しむことができます。刑事さんも張り込みの際には、ぜひ活用して下さい」。フジテレビ大多亮デジタルコンテンツ局長(51)は「フジテレビドラマの中でも最高傑作の『古畑任三郎』シリーズを配信することで、もっと多くの方々にフジテレビオンデマンドを見ていただきたい」と話した。

 長引く不況から、CMによる広告収入が頭打ちのテレビ各局は、ドラマなどの有料配信を大きな柱に据えようとしている。フジテレビオンデマンドは07年11月から有料配信を開始。今年1、2月は単月黒字を達成した。05年から有料配信を開始したTBSオンデマンドも、本年度に初めて黒字となる見通し。広告付き無料配信を行っている日本テレビは、2月に通算4度目の単月黒字を達成している。

 [2010年3月29日7時25分

 紙面から]ソーシャルブックマーク