4月7日にベストアルバム「神曲たち」を発売するアイドルグループAKB48が、ニッポン放送モバイルラジオ「オールナイトニッポン

 モバイル」で、48人の全メンバーが番組を持つことが6日、分かった。初回は9日から配信を開始し、ダウンロード数が1000を超えたメンバーだけが、第2回の放送を担当することができる。メンバー内で争うファン人気投票「AKB48総選挙」に続き、通常の仕事でも非情なサバイバル競争のスタートだ。

 9日から「オールナイトニッポン」のレギュラー番組がスタートするAKB48が、同局の携帯サイト「モバイル1242」でも、メンバー個人の番組を持つことになった。昨年7月からスタートした「オールナイトニッポン

 モバイル」内で、48人全員の48個のファイルを、1ファイル105円で、ダウンロード配信。チームA高橋みなみ、チームK秋元才加、チームB柏木由紀のキャプテン3人のトーク番組1ファイルは無料配信となる。番組は1人あたり7分。

 しかし、メンバーが手放しでは喜べないシステムでもある。同局関係者は「ダウンロード数が1000を超えたメンバーだけが、次回の放送を許される。数が達しなかった人は、その回で終了。人気があれば続くし、ダメなら打ち切りです」と説明する。1人ずつ冠番組を持つことで、認知度アップには役立つ一方、自分の番組の人気がストレートに結果に表れる。しかも、不人気ならば終了という、非情な方式だ。AKB関係者は「ファンからの人気投票で、新曲を歌う選抜メンバーが選ばれる、AKB48総選挙と同じサバイバル」と解説した。

 初回放送では、各メンバーはファンからの質問を募るなど、第2回放送につなげるPRをした。また、前田敦子(18)が趣味の長風呂を、篠田麻里子(24)は「最近、カレーを焦がして大惨事になりかけた」と失敗談で、素顔を披露した。個々で番組をおもしろく聴かせる作戦を練っているという。

 ダウンロード数が1000を超えたメンバーは、およそ1~2カ月に1回のペースで、最新放送ファイルを更新していく予定。集団に属しているものの、個人個人の激烈な人気競争が繰り広げられるのがアイドルグループAKB48。彼女らの特徴が如実に表れる仕事が、新たに始まる。

 [2010年4月7日8時21分

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