覚せい剤取締法違反(使用、所持)などで起訴された元タレント田代まさし(本名・田代政)被告(54)の第2回公判が14日、横浜地裁で行われた。同容疑者は被告人質問で、更生を誓いながら3度、覚せい剤に手を染めた理由を聞かれ「(昨年2月)シャネルズの鈴木(雅之)リーダーから30周年記念イベントへの出演依頼が来たけど、犯罪者ということでレコード会社からNGが出た。すごいショックで、つらさと悩みから逃れたくて」と語った。

 08年6月の出所後は薬物を断ったが、昨年3月の握手会で同法違反(営利目的譲渡)で起訴された倉垣弘志被告(39)から大麻を渡された。交際相手の美容師荒井千恵子被告(50)の名義での仲介購入を持ちかけられ「彼女から少しもらう分には…という思いが強かった。1回くらいならという甘い考え」から使用を再開。覚せい剤を、収納ケースの絵から「(聖母)マリア様」「マル秘」「キラキラ」と隠語で呼んでいたという。

 次回公判は3月1日に同地裁で行われる。弁護人は証人として荒井被告の出廷を希望し、裁判官に証人申請を提出した。また、田代被告が絵を描くなどの創作活動が得意で、社会復帰後に収入を確保する手段として考えていると明かした。

 [2011年1月15日9時34分

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