入札のたびに手数料がかかるペニーオークションをめぐる詐欺事件で、京都府警などに逮捕されたIT関連会社役員鈴木隆介容疑者(30)が「知人を介し芸能人を紹介してもらい、ブログへのうその書き込みを依頼した」と供述していることが28日、捜査関係者への取材で分かった。京都地検は同日、詐欺罪で鈴木容疑者ら4人を起訴した。

 捜査関係者によると、鈴木被告は知人を介し、グラビアタレントの松金ようこ(30)のブログに、摘発されたペニーオークションサイトとは別のサイトについて、商品を安く落札できたとうその書き込みをするように依頼。松金は、実際に落札していない商品を落札できたかのように装ったコメントを書き込んでいた。

 松金はさらに、タレントほしのあき(35)に書き込みを依頼。ほしのも自らのブログに、摘発されたサイトで商品を落札したと装う書き込みをしていたことが判明している。鈴木被告らは複数のサイトを運営し、知名度を上げて入札者を増やすために、著名人を利用したとみられる。ペニーオークションをめぐっては、熊田曜子、綾部祐二、永井大、小森純、東原亜希も商品を落札したように装ってブログに虚偽の書き込みをしたことが判明し、謝罪している。