大阪市の学校法人「森友学園」が、大阪府豊中市の国有地を、開校予定の小学校の用地として評価額より約8億円安く取得していた問題に関連し、この小学校の名誉校長を務めることになっていた安倍晋三首相の昭恵夫人が、名誉校長の職を辞任したことが24日、分かった。

 安倍首相が、この日の衆院予算委員会の集中審議で明かした。首相は「妻は、名誉校長を引き受けていることで、子どもたちやご両親にご迷惑をかけ続けることになるので辞任させていただくと、(学校側に)申し入れた」と説明した。

 その上で、土地取得などに関して、自身や夫人は関わっていないことを、あらためて強調した。

 首相は野党のやじに対し、「私は職をかけて、答弁している」と言葉を荒らげる場面もあった。

 小学校のホームページに掲載されていた昭恵夫人のあいさつ文は、23日までに削除されていた。夫人は、この中で「理事長の教育への熱い思いに感銘を受け、(名誉校長に)就任させていただいた」「優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ子どもを育てます」と記していた。