日本ハムは「2番大谷」の超攻撃型打線が振るわず、開幕から2カード連続の負け越しとなった。

 打線は大谷がプロ初の2番に入り、3番には好調の近藤。5番に横尾をプロ初のクリーンアップに据えて臨んだが、プロ初登板初先発のロッテ佐々木に5回までに1得点のみ。6回からはロッテの救援陣を打ち崩せなかった。

 栗山英樹監督(55)は試合後、大谷を2番で起用した意図について説明した。

 栗山監督 どうやったら点が取れるのかというのは、1番、2番にたくさん打てるバッターがいた方がいいというのは原理原則なんで。その前後の(打者との)兼ね合いが、どういうバランスになるのか。今、一番考えているのは、ウチのチームは2番に入れると、どうしても2番バッターになってしまう。日本の打順像を、どうやったら消せるんだと。この5年間やってきたけど、やっぱり消えなくて。まだ2番に入れた選手が2番になりきっちゃう。それをどうやって消すのかっていうのは、キャンプからやってきたつもりだけど、消しきれなかった。手を打つしかないと思ったけど、今のうちの状況が悪すぎて、それがまだちょっと機能していない。それ(大谷に消す役割を求めたの)は間違いないですね。

 明確な意思を持って、打線を組み替えたが、この日は実らなかった。栗山監督は「点が取れなかった。僕のせいです。たられば、は考えてはいけないので僕のやり方が間違っているということ。何とか考えていきます」。開幕から2カードを終えて2勝4敗。昨季の日本一チームは、試行錯誤を繰り返しながら前に進んでいる。