【ヤマコウの時は来た!】

 優秀は、服部克久を先頭の九州勢が果敢に主導権を取ったが、渡辺一成が素早く巻き返し、さらに脇本雄太が豪快にまくって志智俊夫とワンツー。この激戦は場内の観客を魅了した。脇本の1着インタビューを終えて引き返してくる服部佳代子さんも、いい仕事をしたのか満足げな顔だった。ただグレーのTシャツは「私はババアだでね、顔がくすんで見えとるんだわさ」と、あくまでもテレビ映りを気にするプロの彼女であった。

 そして準決、私が注目するのが10Rの近藤隆司。決まり手はまくりでも、展開待ちでないところが強みだ。対戦相手によって戦い方を変えており、弥彦寛仁親王牌では打鐘めがけてカマシ先行を見せるなど、戦法も幅広くなっている。

 四日市G3の決勝、後ろに小埜正義を連れて先行しに行ったが、村上義弘に合わされ惨敗。競輪の厳しさをあらためて感じたと思う。しかし今場所初日は、8番手からカマシに行ったが合わされ、いったん4番手に入って、すかさずバックからまくって行くあたり、自分でも展開をつくれる力を付けてきた。

 このレースも、山田久徳、相川永伍の先行意欲は高いと思う。服部克久も初日にいいまくり足を見せている。後ろが大塚健一郎というのもラインとしての厚みが増した。やすやすと勝てるメンバーではないが、近況充実の近藤が決勝一番乗りを決めるとみた。そして、くすんだ美女との勝利選手インタビューに現れるだろう。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)