北海道がキング効果でヒートアップしている。横浜FCのFWカズ(三浦知良=44)が15日に、Fリーグのエスポラーダ北海道所属選手として、フットサルデビューする。ホーム府中戦(北海きたえーる)参戦が発表された昨年12月16日以降、運営会社フィートエンターテイメント札幌事務所は多忙を極めた。チケットは2度追加販売して5300枚を完売。メディアの取材も殺到するなど、「カズ狂騒曲」が止まらない。
カズの15日、Fリーグ参戦(府中戦)を受けエスポラーダ北海道の選手たちは、偉大な先駆者と同じコートで戦える栄誉と、フットサル選手として技のスピードを競い合って負けたくないという強い気持ちで練習に取り組んでいる。
カズと同じポジション、サッカーのFWに相当する「ピヴォ」で現在、得点ランキング5位に位置する水上玄太(28)は「一緒に練習や試合ができるのは素直にうれしい。どっちが得点するか、いい競争をしてチームが勝てばいい」と心を躍らせる。それでもフットサル専門の競技者として「うーん、負けたくないなあ」とプライドもチラリとのぞかせた。44歳にしてプロ現役、豊富な経験を持つカズならではの目線や判断を楽しみにしている。
今年、19歳で日本代表候補合宿にも参加した室田祐希は「(カズ選手は)自分が小さいころからよく知っている。学べることをしっかり吸収したい」と間合いやフェイントのタイミングに注目している。だが喜んでばかりはいられないのが現実。試合の登録選手数は12人、今回はカズが加わることで1人は、はじき出される可能性もある。小野寺隆彦監督(37)は「試合前日の練習はガチンコ」とチーム内サバイバルを宣言した。
チームは全選手がアマチュアで、仕事をしながら平日は勤務後の午後9時から約2時間、札幌市内で練習を積んでいる。ホーム試合当日は、試合終了後のテープはがしなどの会場後片付けを全選手が参加して行う。小野寺監督は「15日、カズ選手に後片付けもやらせますか」と聞かれると「やー、さすがにそれは言えません」と、とんでもないことと困ったように首を振った。監督も選手もスタッフも固唾(かたず)をのんで歴史的一戦に出場するカズを待っている。【エスポラーダ北海道担当・中尾猛】
◆フットサルのルール
サッカーとはいくつかの違いがある。前後半20分ずつで行われ、人数は1チーム5人。交代は何度でも自由にできる。ボールがサイドに出た場合、スローインの代わりにキックインを使う。退場者が出た場合は、2分後に退場者以外の選手を補充できる。ピッチの大きさは幅20メートル×長さ40メートルで、サッカーの9分の1ほどの広さ。




