日本代表新ユニホームは「タテジマ」
サッカー日本代表が「タテジマ」でW杯アジア予選突破を目指す。ジーコジャパンが宮崎市内で強化合宿をスタートさせた26日、04、05年の日本代表ホーム用新ユニホームが発表された。従来より明るくなった青を基調に、胸には濃い青の3本ラインが入り、ピッチ内の選手が視覚的にとらえやすくなる戦略性も込められた。
W杯予選用に新調された日本代表の新ユニホームには、あっと驚く仕掛けが隠されていた。濃淡ブルーのコントラストを使い分け、遠目に見れば違いがはっきりと分かる縦3本ライン。3度目のW杯出場へスタートを切るジーコジャパンの「目標」を象徴していた。
宮崎市内で行われた発表会。ジーコ監督も出席し、自ら身にまとって見せた。「僕も代表入りしようかな」とジョークを飛ばし、少し短くなったパンツを見て「僕の現役時代に少し近づいたかな」と笑った。提供しているアディダスジャパンの担当者によれば、全体の淡い青が04年ジャパンブルーで濃い青が02年日韓W杯で採用した従来の青。タテジマ風デザインの理由の1つに、ピッチ上で戦うための「戦略面」での狙いを挙げた。
「選手からユニホームを見やすくして欲しいという意見はありました。(タテジマだと)選手同士が見やすいですからね」(同社開発担当者)。昨年から中田主将が代表選手全体の声の少なさを指摘するなど、ジーコジャパンにとって選手間の連係、コミュニケーションは最大のテーマだった。ユニホームが識別しやすくなれば連係も間違いなくアップする。宮本代理主将も「選手の評判は上々ですね。まぶしいです」と識別効果を指摘した。軽量化や保温効果、発汗促進など科学的な改良を加える一方で、サッカーに重要な視覚効果も3本のラインには込められている。
加えて全体の青を明るくしたのは、日本代表戦のナイター対策でもあった。今年6試合行われるW杯アジア1次予選のうち、国内でのホーム戦は全戦ナイター。従来の濃いブルーでは、スタンドを埋めるサポーターも着用することからスタジアム全体が暗く沈み込むイメージだった。それを明るくすることで、ピッチとスタンドにより一体感を持たせる狙いもある。さらにえり元には赤いライン。ジーコ監督は「1つ足りないと思っていたのが赤。日本の国旗にも赤があり、燃えるような赤を望んでいたんだ」と日本代表監督らしい言葉も口にした。
キャンプ初日。ジーコ監督は練習前に円陣で5分間、訓示した。「これまで1年半一緒にやってきて自分の考えは理解してもらってると思う。このメンバーで予選に臨めるよう基礎をつくってほしい」。会見では笑顔をのぞかせながらも「W杯予選は試合だけじゃなく、常々戦うつもりで緊張感を持ってやってくれ」。タテジマジャパンがいよいよ2月7日のマレーシア戦から発進する。【田 誠】
[2004/1/27/09:28 紙面から]
写真=新ユニホームに身を包み笑顔を見せる左からジーコ監督と藤田、川淵キャプテン(撮影・栗山尚久)
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