アジア最強の攻撃にも崩れない/アジア杯
<アジア杯:日本0−0イラン>◇12日目◇28日◇中国・重慶◇1次リーグD組
ここはイランなのか。中国の地で、中国人のファンで占められた5万2000人の重慶五輪スタジアムが殺気立つ。配布されたイランの国旗が無数に揺れる。日本がボールを持つと大ブーイング。中村が倒された時は拍手がわき上がったほどだ。終了間際は最後は互いに攻め合わず、騒然とした場内からペットボトルが投げ込まれる。それでもジーコ監督は冷静だった。
ジーコ監督「激しい試合? とにかく首位に立ったことで(決勝トーナメント1回戦も)重慶で試合ができる。タフな試合だったが目標を達成できた。お客さんには好かれていないがブーイングには慣れてるからね」。
7年ぶりのイラン戦勝利は逃したが「1位通過」を達成。決勝トーナメント1回戦は移動せず、重慶で31日にB組2位のヨルダンと対戦する。
日本代表は過去、1度も対戦していない未知なる国。だが侮れる相手ではない。6月9日のW杯予選でこの日戦ったイラン相手に1−0勝利を奪っている。それもアウエー戦で。90年W杯イタリア大会で母国を出場させたエジプト人のアルゴハリ監督が就任後に急成長。FIFAランク40位(日本24位)でアジア杯も今回が初出場ながら1次リーグ韓国戦を0−0で引き分け、決勝トーナメントに勝ち上がってきた新鋭国だ。
ジーコ監督もすでに情報は入手済みだ。「(1次リーグで)失点がないのでね。よし1点取ってやろうかという気持ちです。次から落としたら終わりになる。気持ちを切り替えてやっていきたい」。
決勝トーナメントから採用されるPK戦の練習も済ませている。アジア杯連覇まであと3戦。司令塔中村が左足を痛めるなど不安材料を抱え、連日40度を超す酷暑にブーイングという外敵と戦いながら重慶でヨルダンを迎え撃つ。【田 誠】
[2004/7/29/07:26 紙面から]
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