リオデジャネイロ五輪卓球男子日本代表の倉嶋洋介監督(40)が、男子団体決勝進出の可能性を大きく引き寄せた。男女の組み合わせ抽選が3日、リオ中央体育館で行われ、みずから大役を担って、第4シードの日本を王者中国と決勝まで対戦しないブロックに導いた。第1シードの中国ブロックか、第2シードのドイツブロックかで、第3シード韓国との争いに勝った。だが、中国以外でもっとも対戦したくなかった香港と準々決勝で対戦することも決定。12年ロンドン五輪団体準々決勝では香港に敗れている。女子は第2シードのため、中国とは決勝まで対戦しない。男女とも1回戦の相手はポーランドに決定した。

 シングルスに出場する第4シードの水谷隼(27=ビーコン・ラボ)は、初戦となる3回戦で順当ならパナギオティス(ギリシャ)と対戦。4回戦で唐鵬(香港)、準々決勝でフレイタス(ポルトガル)、準決勝で中国のエース馬龍との対戦が濃厚となった。丹羽孝希(21=明大)は勝ち進めば、準々決勝で張継科(中国)に挑戦する。

 女子シングルスでは石川佳純(23=全農)が初戦の3回戦で、順当ならキム・ソンイ(北朝鮮)と対戦。準決勝では丁寧(中国)との対戦が確実だ。福原愛(27=ANA)は3回戦でリ・チャン(ポーランド)と対戦。4回戦では昨年の女子W杯や世界選手権団体戦で敗れているソルヤ(ドイツ)とのリベンジ戦となりそうだ。準々決勝ではロンドン銅メダルのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)、準決勝は同金メダル獲得の李暁霞(中国)との対戦が濃厚となっている。