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神山雄一郎「追い込みで日本一」/岸和田

検車場で入念にサドル位置を微調整する神山雄一郎
検車場で入念にサドル位置を微調整する神山雄一郎

<岸和田競輪:KEIRINグランプリ・シリーズ>◇初日◇28日

 輪界のレジェンド神山雄一郎が最後に残された偉業をつかむ。

 史上3人目のグランドスラマーにしてG1・16冠。7月には現役最多の通算800勝を達成した。今年は無冠ながら競輪祭は決勝3着。賞金ランク6位で5年ぶり15度目のGPにやってきた。「焦ることは何もない。直前のバンク練習? やってないよ。だって寒いじゃない(笑い)」と、高まる緊張感を味わい、堪能していた。

 激動の1年を乗り越えた選手がそろった特別のGPだが神山も例外ではない。2月の全日本選抜決勝の落車で右足腓骨(ひこつ)を骨折して日本選手権の25回連続出場は消えた。7月の寬仁親王牌の直前には東京都内の首都高速道路で後続車に追突される事故にも遭った。愛車はそのままが廃車となる衝撃に首をコルセットで固定し、ケア専念を余儀なくされた。

 46歳。年々、厳しさを増す肉体との戦い。腓骨(ひこつ)骨折では「可動域が狭くなったまま」だが「自力型、自在型でG1を優勝した。今度は追い込み型で日本一になりたい」と秘めた思いをもらす。関東3車結束で3番手ではなく「武田の番手」と言い切る。「武田の番手を回れるから頑張れた」。今年30回目を迎えるGPは89年の開催中止があり、実際には29回目。半数以上の最多を誇る15度出場にも「恥ずかしいな」と笑い飛ばす。過去14度で4年連続で2着もあれば、失格も9着も味わった。これまでのすべての思いを凝縮して挑む。

 GPに限っては3番手は不利ではない。93年滝沢正光以来、00年の児玉広志が3番手から制覇。ここ10年でも04年小野俊之、06年有坂直樹、08年井上昌己、11年山口幸二と4度もある。平原康多が果敢に主導権を奪い、番手武田豊樹に乗ってゴール前一気。悲運に終わりを告げる。【大上悟】

 ◆神山GPメモ 初出場は91年で8着。優勝したのは鈴木誠だった。95年吉岡稔真、96年小橋正義、97年山田裕仁、98年山口幸二Vの時は4年連続2着で戴冠を逃した。99年には悔しい3着失格もあった。最後の出場は09年で4着。今年こそタイトルを獲得して真のグランドスラマーとなる。

 [2014年12月29日8時8分 紙面から]

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