6月防府F1で開幕する「2026年競輪ワールドシリーズ」に出走する、海外からの招聘(しょうへい)選手6人(男女各3人)が11日、都内で会見に参加し、それぞれ決意表明した。
記者会見の中央に座ったハリー・ラブレイセン(29=オランダ)は「競輪」初挑戦の心意気を明かした。「競技と違い(ライン戦)があって驚いたけど、これはいい挑戦だと思っている。勝つことはもちろんだけど、バンクレコードを出したいんだ」と言い切った。世界一の男は純粋に記録更新まで、目標に掲げた。
「あなたは、なぜそんなに強いんですか?」
3月に来日し、競輪選手養成所(静岡・伊豆)で登録手続きを行ったラブレイセンに問いかけると、こう返ってきた。
「日ごろのトレーニングはもちろんだけど、常に勝つことを第一に考えている。そのためには(他人の)レースをより多く見ることが大事なんだ。その中で、レース展開を考えながら戦略を立てるのが好きだね。だから毎日、楽しんで自転車に乗っているよ」
それが顕著に表れたシーンがある。20年に独ベルリンで行われた世界選手権の男子ケイリン決勝で、脇本雄太と対戦したときだ。
「(別対戦の)準決勝で脇本の走りを見たとき、すごい脚力だと思った。(決勝で脇本に)先に踏まれて前に出してしまったら、まず勝てないだろう。だから、絶対に先に仕掛けることだけを考えていた。そのプラン通り走れたから、勝つことができたんだ」
ラブレイセンにとっても、これが初のケイリン世界一に輝いた瞬間だった。
7年ぶりに「ワールドシリーズ」が復活する今年、満を持してケイリン世界チャンプが、競輪に挑戦する。
「ナショナルチームの先輩で日本で競輪を走っている(マティエス)ブフリと(テオ)ボスが口々に『日本の競輪は素晴らしい、貴重な体験ができた』と称賛していたので、いずれは自分も参戦したい、ぜひ本場の競輪を体験したいと思っていたんだ」
夏場の昼開催が多く、不慣れな屋外でのレースが続く日程である。走りに影響は出るのだろうか。
「雨や風も気にならないね。全く大丈夫だよ。パリ(24年の五輪で3冠達成)だってレースは室内だったけど、ものすごく暑かったんだ。(天候は)全く気にならない」と言い切る。
4月のW杯香港大会でも優勝しており、万全の状態で日本を席巻する。
◆ハリー・ラブレイセン 1997年3月14日、オランダ生まれ。21年東京五輪スプリント、チームスプリント金メダル。24年パリ五輪はケイリン、スプリント、チームスプリントと3冠。25年の世界選手権は1キロTTを加えて4冠達成。182センチ、92キロ。





















