<国際親善試合:日本4-3ウルグアイ>◇16日◇埼玉

久々に世界基準に達する日本の得点場面を見た。南野の1点目は、彼の判断能力の速さにうなった。トラップ、高速反転、流れてのドリブル、シュート。背後の選手を置き去りにする一連の動きは、中島から速い縦パスが来た瞬間、多くのアイデアの中から選択したのだろう。イメージしていたからこそ生まれた得点だし、相手に囲まれた状況でも鋭く反転できる日本人の特性を見せてくれた。

2列目右に位置した堂安は、左の中島に比べてボールを持つ回数が少ないように見えた。だが上下動の運動量は豊富で献身的だった。ポジショニングも的確で時間がたつにつれて効果的に顔を出し、価値ある得点になった。前線の4人に共通するのは、最後のシュートまで持っていく力と結果を出せたこと。すべてを出し切れたからこそ、大きな自信となる。(日刊スポーツ評論家)