日本代表FW宇佐美貴史(23=G大阪)が、日本の6点目をお膳立てした。後半29分、MF香川とのワンツーで左サイドから抜け出し、ドリブルで駆け上がった。最後はゴール前の本田へ絶妙なパス。宇佐美らしさが出たプレーだった。

 しかし自身は不発で、クラブを含めて公式戦10試合無得点。代表期間では長いトンネルから抜け出せなかった。「もう1点取るために送り出されたので、ゴールを狙っていた」。

 カンボジア戦は、余裕がなくGKとの1対1も決めきれなかった。そんな中、この日はより確実な判断ができていた。23歳のストライカーがまた1つステップアップした。