右膝負傷で日本代表を離脱したMF長谷部誠(33=フランクフルト)が21日、UAEから千葉・成田空港に帰国した。「残念ですけど、仲間に思いは託してきたので」。吹っ切れた表情で迎えの車に乗り込んだ。

 前日20日の練習前に離脱が決まり、円陣で報告した際には「笑顔で迎えられるよう日本で待っているから」とUAE戦の勝利を願った。現地を離れる際には「断腸の思い。苦渋の決断です」と無念そうに語り、今後は「信頼する日本の医師の意見を聞いて最終判断したい」とした。既にクラブと代表チーム医師の見解は「メスを入れる可能性が高い」で一致しており、まずは内視鏡で患部を調べる。

 右膝は11日のBミュンヘン戦で痛め、疑われる半月板損傷だった場合は欠損部の除去が必要になる。日本で受ける予定の手術に踏み切って長期離脱となれば、6月の最終予選イラク戦にも影響が及ぶ可能性がある。