<J1:名古屋0-0神戸>◇第12節◇10日◇瑞穂陸

 日本代表岡田武史監督(51)が冷や汗をかいた。この日の名古屋-神戸戦を視察。後半43分、アクシデントが起きた。神戸FW大久保嘉人(25)が相手DFとの空中戦から落下した際に古傷の右ひざを負傷し、立ち上がれなくなった。トレーナーが駆け寄り、神戸ベンチに向かって両手でつくったサインは「×」。大久保はそのまま担架でロッカーまで運ばれた。

 慌てたのが岡田監督だ。VIP席からエレベーターで1階まで降りると、神戸のロッカー室へ一目散。約5分後に出てきた時、その顔は引きつっていた。「センターFWはみんなケガしてるからね。そりゃ心配だよ。右足だと思う」。20日に代表合宿が始まり、キリン杯を経て6月にはW杯アジア3次予選の4連戦が控える。代表FW陣は故障者続きで、大久保まで離脱となってはと、心配するのも無理はなかった。

 岡田監督が去った後、大久保は歩いて出てきた。「めっちゃ痛かった。今も痛いよ。無理に曲がったから」。2月に右ひざ半月板を手術した患部が曲がったため、激痛が走った。関係者によると、骨や靱帯(じんたい)などの重傷ではなさそう。最悪の事態は免れ、岡田監督もひとまずホッとしたに違いない。【北村泰彦】