岡田ジャパンが最先端のデータサッカーを導入する。日本サッカー協会が、データ戦略の抜本的改善に着手していることが、20日、分かった。これまでのポゼッション(ボールの保有率)中心から、ペナルティーエリア内での選手の動きなど、得失点に直結するデータの収集、解析へと方針転換する。イングランド、ドイツ、スペインなど欧州の強豪国も取り入れており、最先端のソフトを持つデータ分析専門会社との商談の日程も決まった。協会が全力を挙げて「岡田IDサッカー」へサポートする。
日本サッカー界のデータ収集、分析は欧州に大きく水をあけられている。日本協会の犬飼会長は「今、着手しないとその差は広がる一方だ」と危機感を募らせる。同会長は「ポゼッション(ボールの保有率)にしても、日本が扱う数字は、自軍で横パスをしながらボールを回すものを反映している。それでは何の参考にもならない」と、根本から見直す考えだ。
日本代表の岡田武史監督(52)も欧州強豪国のデータ収集に高い関心を示しており、協会トップに見直しの必要性を訴えている。中でも岡田監督が求めるのは、ペナルティーエリア内での選手の動きの傾向だ。そのトップスピード、動く距離、走る回数、その時間帯の分析だ。相手DFが疲れる試合終盤に、いかに多くの攻撃陣が連動して、繰り返して動けるかというデータだ。
最新情報を把握する原博実強化担当技術委員長は「データ収集が課題との認識はある。有効なデータ分析は代表チームだけでなく、その下の年代にとっても非常に重要だ」と話す。既に欧州のデータ分析の専門会社数社が日本協会にプレゼンテーションをする予定になっている。費用の問題もあるが、スタジアムへのカメラ設置などで自治体の協力も仰いででも、改革に乗り出す構えだ。


