なでしこジャパンのロンドン五輪金メダル獲得へ、サッカー界をあげて最強の強化策に取り組む。日本サッカー協会は20日、都内で来年の日本、U-22(22歳以下)、女子代表の日程を発表した。女子は来年4月に“女子版キリン杯”「キリンチャレンジカップ2012」を初開催。同1日にFIFA(国際サッカー連盟)ランク1位で女子W杯ドイツ大会決勝で対戦した米国と再戦。同5日には同ランク3位ブラジルと対戦する。五輪前に2度の欧州遠征も決定。世界の強豪と試合を重ねて、史上初のW杯-五輪連覇を狙う。
なでしこジャパンの金メダル獲得へ、史上最高の強化プランが用意された。来年4月にキリン杯の「女子バージョン」を開催する。しかも、対戦国はFIFAランク1位の米国と同3位のブラジル。会見に臨んだ佐々木則夫監督(53)は「今まではこんな国とはやってもらえなかった。W杯優勝効果です。日本の皆さまに見ていただける機会を待っていた」と笑顔を見せた。
W杯ドイツ大会決勝で対戦した米国との再戦が、国内でのW杯後初の国際親善試合となる。「W杯では試合を支配して優勝したわけではない。もう1度足元を見つめ直さないと。米国にガチーンとやられて、また立ち上がるのもいいと思っている」と佐々木監督。ブラジルは欧米にはない技術を兼ね備える。「ブラジルとは今まであまりやる機会がなかった。ベストメンバーで違うスタイルにどう対応できるか確認したい。米国戦はやったことのない選手も経験させたい」(同監督)。女子国際Aマッチデーのため、両国ともにベストメンバーでの来日が予想される。
ロンドン五輪までは徹底した強国とのマッチメークで強化を図る。2月中旬の100人規模合宿(和歌山県内で4日間)からスタート。米国、スウェーデンなど強豪が集結するポルトガルでのアルガルベ杯(2月29日~3月7日)参戦も決まっている。6月16~21日にも欧州に遠征。W杯4強のフランスなどと2試合を行う。さらに五輪開幕直前の7月11日にも「キリンチャレンジカップ2012」(国立、相手未定)を行うことも決まった。
少なくとも9試合。本大会へ向けた強豪だけに絞った強化が続く。万が一負け続ければ、W杯優勝の自信が揺らぐ危険性もあるが、あえて厳しい戦いを経験するいばらの道を選んだ。上田女子委員長は「五輪への準備はかなり満足。これまでで1番だと思います」。なでしこジャパンの“金メダル強化態勢”が整った。【鎌田直秀】

