11年ドイツW杯を制し、昨年のロンドン五輪では銀メダルを獲得したなでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)が、今度はライバルから学ぶ。なでしこのコンパクトな、つなぐサッカーが全世界に広がりつつある中、25日に日本記者クラブで会見に臨んだ同監督。「逆に何かマネをしたい国は?」と聞かれると「フランス。大柄な選手でも身のこなしが良い選手が多い」と答えた。

 佐々木監督は同国との対戦を熱望しており、9月22日(長崎)26日(フクアリ)の親善試合に呼べるように調整中。日本の高校生でも170センチ台の選手が増えてはいるものの、まだスピードがある選手は多くない。佐々木監督は「その遺伝的な要素を、サッカー的な身のこなしに変化させるにはどうするか。フランスを参考にしたい」。ロンドン五輪準決勝でも苦戦を強いられた相手から、監督自ら秘密を探るつもりだ。