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奥埜2発 仙台対Jクラブ初勝利

2本目、相手DFと競り合う仙台MF奧埜(右)
2本目、相手DFと競り合う仙台MF奧埜(右)

 仙台のMF奧埜博亮(25)が2ゴールで、開幕スタメンをアピールした。21日、キャンプ地・宮崎で行われたJ2C大阪との練習試合で、チームの司令塔MF野沢拓也(33)の動きに連動して2得点。守備でも献身的なプレーで勝利に貢献した。チームは45分×2本を戦い、計2-1。Jクラブ相手に今季初白星で、キャンプの成果を発揮した。

 仙台の背番号「7」が輝いた。MF登録の奧埜だが、18日からはFWでプレー。ハモンと2トップを組み、実戦2戦目にして2ゴールの活躍で一気に頭角を現した。開幕スタメン入りを目指す若手のホープは「1戦ずつがアピールの場。精いっぱいだったけれど決め切れてよかった」とほっとした表情で話した。

 “チームの心臓”と同じ鼓動を刻み、ネットを揺らした。この日も左SHには元日本代表の野沢がおり、司令塔として試合をコントロール。その野沢とぴたり息が合ったのが、1本目23分だった。ゴール前に顔を出すと、野沢からの正確なクロスが上がった。「押し込むだけでした」と鮮やかなコンビネーションで先制した。「動きだすタイミングでタクさん(野沢)からいいボールが来る。タクさんのパスコースを1つでも増やせるように、スペースを見つけて動ければ」。大黒柱との連動に自信をみせた。

 今季、期限付き移籍していた長崎からチームに復帰。第1次鹿児島キャンプでは「(味方が)遠く感じていたし、ボールも回らなかった」と振り返る。だが、この日決勝点となった2点目も、混戦の裏を狙って抜け出したところで野沢からのパスを受け、GKをかわして決めた。周囲との絶妙な距離感をつかみつつある。

 奧埜の活躍に、渡辺監督も「攻守において貢献度は高かった」と目を細めた。開幕スタメン入りへ1歩前進だ。FW、サイドハーフ、ボランチとこなす万能型プレーヤーは「今日はいいリズムで試合ができた」とにっこり笑った。【成田光季】

 [2015年2月22日12時15分 紙面から]








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