エースの自覚だ! J3の藤枝は明日29日、天皇杯1回戦でJFLの奈良クラブと対戦(奈良・橿原公苑陸上競技場、午後1時)する。5月上旬に右ひざを負傷し、長期離脱していたFW大石治寿(25)が23日のホンダFCとの同杯県予選決勝で2得点を挙げ、完全復活を証明した。勝利につながるゴール奪取を掲げて闘志を燃やす不動のエースが、3年連続初戦突破に導く役割を果たすつもりだ。
エースは明日29日の奈良クラブとの天皇杯初戦に照準を合わせてきた。大石は23日の県予選決勝では2ゴールを決め、チームを3年連続本大会出場に導いた。今週の練習でも軽快な動きを見せると「必ず勝たなければいけない」と、気持ちを引き締めた。
今季はJ3開幕戦で得点したが、5月上旬に右ひざを負傷してしまった。同時にもも裏も痛め、2カ月間の長期離脱を余儀なくされた。ピッチを離れ、チームを客観的に見つめたことで「見えてきたこともある」と分析。チームは前線からの守備が効果的にできず、自陣に押し込まれる場面が多くなった。一時はリーグ戦3連敗を喫し、順位も13チーム中11位に低迷。大石は「戻ったらゴールに近い位置で駆け引きしようと思った」と、復帰後のイメージをふくらませていた。
戦列に戻ると前線から献身的に走り回り、ゴール前では持ち前の決定力を発揮してチームは3連勝した。ケガも完治し「状態はいい」と力強い。故障を契機に自分のプレースタイルを見つめ直すことができたことも大きいようだ。現在は「力が入りすぎることがなくなり、いい精神状態で試合に入れる」と気負いはなくなった。
昨季はJ3で得点ランク2位の17得点をマークしている。天皇杯1回戦でもハットトリックを達成するなど、飛躍イヤーだった。ケガで出遅れた分は明日の試合から巻き返すつもりだ。「勝利につながる点を取るのがFW。得点してチームを楽にしたい」と大石。不動のエースが、3年連続初戦突破に導くゴールを狙う。【神谷亮磨】



