J2札幌MF小野伸二(36)が、今日18日のアウェー磐田戦で4戦連続トップ下で先発出場する。フェイエノールト時代の02年以来13年ぶりとなるリーグ3試合連続得点へ「集中して試合に入り、チーム一丸で戦えれば、ゴールも取れる」と前を向いた。

 23歳と全盛期で迎えた02年11月17日、当時首位だったPSV戦の前半6分、アウェーで貴重な先制点を挙げ、3連勝に導いた。FWロッベンを擁し、02-03年シーズン優勝の相手を、3戦連続ゴールで打ち砕いた。今回も相手は自動昇格を狙う2位磐田。難敵だからこそ、再び自らの一撃でこじ開け、札幌移籍後初の3連勝を引き寄せる。

 引き分け以下で自動昇格の可能性が消える。残りは6戦。何とか勝ち点3をとって食らいつきたいところ。司令塔として「チームとして準備してきたことを出せれば、結果はついてくる」と意気込んだ。がむしゃらに突っ走った20代とは、一味違う。36歳ベテランMFとして、スキを突く老練さも加え、チャンスメークする。

 状態は上々だ。10日の金沢戦で2戦連発後、14日に天皇杯鳥栖戦があったが、小野ら主力組は12日完全オフで休養。鳥栖には同行せず、磐田戦に合わせ仕上げてきた。「疲れはないですよ。大丈夫」。アウェーでの札幌加入1号、そして道内1号と続けた。次は自身4718日ぶりの3連発3連勝で、プレーオフ圏との勝ち点5差を、さらに縮めにかかる。【永野高輔】

 ◆小野の3試合連続得点 フェイエノールト所属の02-03シーズンに記録し、チームを3連勝に導いた▽11月3日フローニンヘン戦後半19分1-0から右足で追加点を挙げ2-0▽10日ズウォレ戦後半20分1-0からPKで2点目を挙げ2-0▽17日PSV戦28分に右足ボレーで先制点を挙げ2-1。