勝てばプレーオフの可能性が残るホームの札幌が勝った。

 先手を取ったのは札幌。前半ロスタイム、MF小野伸二(36)のパスを受けたFW都倉賢(29)がダイレクトでゴール前に浮かせたボールに、MF宮沢裕樹(26)が走り込み、左足でシュートを決め先制。前半は1-0の札幌リードで折り返した。

 後半5分、札幌はMF堀米悠斗(21)がカットしたボールを、MF荒野拓馬(22)が受け、再び堀米にパス。堀米はドリブルでゴール前まで持ち込む。最後は、ゴール前で堀米の折り返しを受けた都倉が、DFと競り合いながら右足で詰め、追加点を挙げた。

 札幌は、そのまま逃げ切り2連勝。勝ち点54に伸ばし、プレーオフ(PO)進出の可能性を残した。

 決勝点の宮沢は「仲間を信じて走ったことがゴールにつながった。仲間を信じる大切さをあらためて感じた。今は周りの結果より自分たちのことしか考えていない。次、アウェーですが、しっかり結果を出して、最後、ホームのサポーターの前で勝って喜びたい」と振り返った。

 敗れた徳島は勝ち点50のままで、残り2戦での6位浮上の可能性がなくなり、PO進出が消滅した。