完敗を告げる試合終了の笛が鳴り響いた。昨季3冠王者G大阪のチャンピオンシップ(CS)自力進出の可能性が消滅した。ホームの広島戦で敗れ、前節までCS圏内の年間3位だったG大阪は、勝ち点1差につけていた東京が勝利したため、CS圏外の同4位に陥落した。
負の連鎖から抜け出せない現在を象徴しているかのようだった。0-1の後半30分。長谷川健太監督(50)のもとに「東京が勝っている」と連絡が入った。指揮官はセンターバックのDF岩下を下げて攻撃的MF大森を投入。勝負に出た。しかし6分後だった。FW宇佐美貴史(23)がGKとの1対1で放ったシュートはゴールわずか左へそれた。完全な決定機。エースは「チャンスを決めきれなかった…」と責任を感じた。
10月31日のナビスコ杯決勝鹿島戦で敗れ、この1週間は何度もミーティングを重ねた。守備練習も徹底したが、先制点を奪われてしまった。「FW陣に対して焦りを生み出してしまった」と岩下。主将のMF遠藤も「まず先手を取れるようにしたい」と課題を明確にした。
CSへ逆転進出するためにはG大阪が最終節ホーム山形戦で勝利し、東京が鳥栖に引き分け以下でなければならない。得失点差では3点上回っているが、G大阪は勝つしかない。岩下とFWパトリックが出場停止となる逆境で、長谷川監督は「他力だが、可能性がある限り戦っていく」。「山形にいいゲームをするしかない」と遠藤。
昨季からリーグ戦22試合無敗を飾っていた万博で敗れた。泣いても笑っても残り1試合。王者の意地を見せるには、CS出場をたぐり寄せ、天皇杯との2冠を獲得することしかない。【小杉舞】



