G大阪FW宇佐美は、収穫ある今季公式戦初ゴールを挙げた。0-2の後半23分、MF阿部の右クロスを頭で決めた。「あまり(頭での得点は)ないですかね。(ゴール前中央の)ポイントに入って、1タッチで決めるシーンは絶対に必要。ポイントとちょっとのモーションで点を取れた」。得点感覚に磨きがかかっていた。

 2年連続のチームの公式戦1号だが、13年秋から続いた、ゴールすれば負けない宇佐美の不敗神話は41試合でストップ。「去年もゼロックスで1発目決めてから得点量産できた。でも、結果につながらなかったから意味はない」。得点と勝利を結び付けることにこだわっていたエースだからこそ、悔しさをにじませた。

 開幕へ課題も残った。新加入のFWアデミウソンが2列目中央で先発するもうまく連係できず。後半は右サイドに回し、左サイドの宇佐美を中央と並びを変えて攻撃の形は良くなったが、直後に先制点を与えた。長谷川監督は「新しい血を入れながら、レベルを上げるために苦しまなければいけない時期。乗り越えたら1段階レベルが上がる」。8年ぶりのアジア王者を今季の最大目標に掲げ、変化を求め続ける。