新潟は今日21日の第13節、川崎FとデンカSで対戦する。今季のホーム初勝利に向け、司令塔のMFレオ・シルバ(30)が、メンバーの動きを仕切る。「川崎Fとの対戦をイメージして練習してきた。何をやるか秘密だけど」。首位を迎えての一戦、レオ・シルバは笑顔で言った。前戦のナビスコ杯柏戦(18日)はベンチ登録から外れた。リーグ戦第12節浦和戦(14日)から中3日、2日で続く連戦を考えての吉田達磨監督(41)の措置だ。

 柏戦当日は、同じように、ベンチ登録外だったメンバーとともにクラブハウスの練習場で川崎F対策に費やした。「(伝統的に)アルビの強みは守備。それは変わらない」。現在9得点でランキング1位タイの川崎FのFW大久保嘉人(33)を軸にした相手の攻撃を自由にさせない。そのために、自身も持ち味のボール奪取の精度と、そこからの攻撃を重視している。リーグ戦では前節浦和戦、前々節G大阪戦と2戦連続の0-0。「相手にボールを取られないようにしている」とチームは守備の粘りに自信をつけつつある。

 ゲームメークをスムーズにするため、自宅に日本語の講師を招いてレッスンを受けてきた。今季、ピッチ内でチームメートに行う指示はほとんど日本語だ。「首位のチームと戦えるのはいいこと。勝つチャンスはある」と、統率力を高めた司令塔の下、第5節福岡戦以来のリーグ勝利を目指す。【斎藤慎一郎】