仙台はアウェーで川崎Fに1-2で敗れた。前半43分、後半3分に失点。2点を追う後半はFWハモン・ロペス(26)ら主力を投入し、GK関憲太郎(30)はファインセーブも見せた。しかしハモンのPKしか得点を奪えず悔しい敗戦。渡辺晋監督(42)就任後初となる3年ぶりの決勝トーナメント進出は、6月5日の1次リーグ最終節の横浜戦までお預けとなった。

 ゴールも1次リーグ突破も決めきれなかった。スコアを見ればシュートは相手より9本も多い19本を浴びせたが、ハモンのPKでしかネットを揺らすことができなかった。この日勝てば3年ぶりの決勝トーナメント進出が決まっていただけに、イレブンもサポーターも悔しさを濃くにじませた。

 好調だったナビスコ杯もこれで首位陥落。リーグ戦とは先発を替えフレッシュな布陣で臨み、MF藤村は「このメンバーで決めたかった」と肩を落とした。前半の立ち上がりから攻勢を強め、攻め立てようと試みたものの前半43分、後半3分にあっけなく点を許し、苦しい展開に陥った。

 FW奥埜は「前半からハマらない部分もあって。パスを探してしまうような場面も結構あったので、もう少し強引にでも仕掛けていければよかったのかな」。2点を追う展開からハモンを中心に反撃の攻勢を強めたが、及ばなかった。

 次戦にすべてをかける。最終節はホームで横浜と戦う。飛び道具のロングスローで好機を演出したフェースガード着用のDF二見は「チャンスは残されてる。絶対に勝たなだめっすね」。お預けを食らったが、ユアスタで決めてみせる。【成田光季】