仙台はホームで横浜と対戦し、0-2で敗れた。前半42分にPKを献上し先取点を奪われると、後半16分にはカウンターから2点目を失い完封負け。渡辺晋監督(42)就任後は初となる3年ぶりの1次リーグ突破はならなかった。

 悔しさしか残らなかった。指揮官は試合後の会見で「残念ながら(決勝トーナメント)進出が阻まれてしまいました」とゆっくりと話した後、間を空けてから「悔しいです」と顔をゆがめた。立ち上がりこそアグレッシブに攻撃を仕掛けたが、1点目を失うと勢いは消えた。敵陣内でボールを動かし「前半はコンセプトを体現できていた」が、先制点を奪った後、守備を固めてきた相手を崩すことができなかった。「チームとしての力を示せなかったということだと思います」(渡辺監督)。GK六反に代わり緊急先発したGK関は「隙を見せたらやられてしまう。悔いが残ります」と率直な気持ちを吐露した。

 MF奥埜は「勝てば行けたので…悔しい」。結果は2勝1分け3敗の1次リーグ5位。3年連続で敗退もMF富田は「全員で戦い、ここまでチャンスを持ってきた。目に見えないかもしれないが力はついてると思う。チャンスをものにできないのはまだ足りないことが多いということ」と前を向く。この鬱憤(うっぷん)は2連勝中のリーグ戦で晴らす。【成田光季】