五輪代表を倒し、勢いをつける。J2札幌MF荒野拓馬(23)が13日、16日岡山戦でのMF矢島慎也(22)封じをノルマに掲げた。矢島は同学年で、J2から唯一のリオデジャネイロ五輪代表に選出された。世代別代表で10代からともに戦ってきた仲間に首位クラブの力を示し、五輪へのエールに代える。

 友人だからこそ、勝ってハッパをかける。「慎也は岡山の球の出どころ。そこをつぶせばチャンスになる。守備から走って点につなげたい」。リーグ戦での直接対戦は、昨年4月26日(Cスタ)が1-0、8月15日(札幌ド)が0-0と1勝1分け負けなし。五輪前最後の対決は、自ら2戦ぶりの1発をたたき込み、けりをつける。

 「年末も一緒に遊んだし連絡は常に取っている。仲が良いからこそ負けられない」という。12年にU-19代表で南アフリカ遠征、14年に同21代表でアジア大会、昨年3月にはU-23アジア選手権予選と、ともに歩んできた。自身は五輪を逃すも「ずっと応援は続ける」と絆は変わらない。4位岡山との勝ち点差は7。矢島より、J1に近い場所にいる。同世代同士、刺激し合って互いの夢実現につなげる。【永野高輔】