なでしこリーグINAC神戸MF鮫島彩(29)FW大野忍(32)が3日、チームメートとして11年W杯優勝を成し遂げたFW丸山桂里奈(33=コノミヤ高槻)の現役引退を惜しんだ。

 2人は神戸市内のグラウンドで雨が降りしきる中、約2時間のチーム練習を実施。練習後、1日に今季限りでの現役引退を表明した丸山への思いを語った。

 鮫島は丸山のプレーはもちろん、チーム内での盛り上げ役としての思い出を吐露。「桂里奈さんは食事の時に盛り上げてくれたり、誰かが誕生日だったら率先して祝っていたり。寂しいですけれど、そこは個人の判断なので。最終戦が(コノミヤ)高槻となので、そこでやり合えたら」と23日の一戦(鳴門大塚)を待ちわびた。

 1歳下の大野は引退発表の報道を知り「私も自分のことを考えました」と笑った。「『なんで!?』というのはありますけれど、女子サッカーのために次の道で頑張ってくれると思います」。今度はベクトルを自らの方向に向け「私はとにかく目の前を見て、その時、その時のことを頑張ります」と力強く意気込んだ。