厳しいJ1残留争いを続ける磐田に朗報だ。18日に御殿場市内で始まったミニキャンプで、故障していた主力3選手が復帰した。戦術面の練習に、左大腿(だいたい)二頭筋肉離れだったDF大井健太郎(32)が合流。左スネを痛めていたFWジェイ(34)と、左足内転筋を痛めていたDFパパドプーロス(31)もカムバックした。22日の次節アウェー名古屋戦を含めた残り3試合に向け、戦闘態勢が整ってきた。

 大井が「ラインを上げろ!」との指示を飛ばした。引き締まったムードの紅白戦は、球際も激しくプレーする白熱した内容。「起用を決めるのは監督だけど、自分の気持ちとしては絶対にやれる」と大井。先週まで離脱者復帰を「どうなるか分からない」と危惧していた名波浩監督(43)も「練習を見ながらになるけど、動きは良さそう」と好感触を口にした。

 ミニキャンプでは全選手が2人以上の相部屋で過ごす。食事も全員で、ミーティングは毎日ある。多くの時間を共有し、ピッチ内外の連係面を深める考えだ。同部屋のFW中村祐輝(29)と英語で談笑しながら引きあげたジェイも「この期間をしっかり修正する時間にして、ストロングに戦いたい」と意気込んでいた。【保坂恭子】