浦和が10年ぶり国内タイトルにも、手綱を緩めず「前人未到」のVロードをゆく。今日22日アウェー新潟戦に勝ち、神戸と川崎Fがそろって引き分け以下に終わると、2試合を残して第2ステージ優勝が決まる。15日にYBCルヴァン杯で優勝したのに続き、2週連続での優勝が見える状況に、DF槙野は「失速の浦和の呼び名を払しょくできるチャンス」と意気込んだ。

 ルヴァン杯決勝G大阪戦は120分間で決着つかず、PK戦にもつれる激闘だった。MF宇賀神は左足首、MF関根は右足を負傷するなど、選手たちにはダメージが残った。ペトロビッチ監督は「今まで大一番で勝てず、タイトルを取れずに来た分、重圧も大きかったと思う」と話した。

 それでも「サッカーは過去の結果で将来の成功が約束されるわけではない」とピシャリ。選手たちを「常に次の戦いの中で、自分たちが強いことを証明しないと」と強い言葉で鼓舞した。

 新潟戦で勝てば公式戦の連勝は「10」と、クラブ史上初の2ケタに達する。年間勝ち点「72」(現在67)、年間完封数「16」(現在14)、年間最少失点「28」(現在26)などのクラブ記録の更新も見えてくる。タイトルと内容に加え、数字でも「最強」を証明する。【塩畑大輔】