J2清水が、J1自動昇格を争うライバルにプレッシャーをかけにいく。今日29日のアウェー群馬戦に備え、28日は静岡市内で非公開練習を行った。群馬に勝てば、30日に試合を行う2位松本と勝ち点で並び、得失点差でリードする清水が、今季初めて(暫定)2位となる。プレーオフ(6位以内)出場も決まる。小林伸二監督(56)は当然のごとく「勝ちにいく」と意気込んだ。

 この一戦は本来30日の開催予定だった。群馬側は試合会場で行われる別競技終了後にナイターゲームを計画していたが、小林監督は29日開催を要求した。11月は12日間で4試合を消化する過密日程で、1日でも早いゲームは選手の疲労回復に好影響といえるからだ。相手もこれを了承。小林監督の思惑通りになった。

 試合では「先手必勝」を目指す。5月の前回対戦では前半3分にMF白崎凌兵(23)が先制点を挙げ、J2最多タイとなる8得点の大勝につなげた。白崎は「早い時間に取れれば相手も焦る。大事なのは先制点」と強調。FW大前元紀(26)も「先に取れれば負けない」と言った。J1自動昇格をたぐり寄せるべく、序盤から攻勢をかける。【神谷亮磨】