磐田MF荒木大吾(22)が、鹿児島キャンプ初実戦で猛アピールを狙う。チームは今日30日に鹿屋体大との練習試合を予定。名波浩監督(44)は負傷選手らを除いて全員を起用する方針で、荒木は「自分は試合でアピールする選手だと思う。大事な試合になる」と語気を強めた。

 プロ1年目の昨年は、浮き沈みが激しかった。3月のルヴァン杯神戸戦で公式戦デビューも、4月の甲府戦では途中出場途中交代を告げられた。5月には右膝の手術を受け、約1カ月の離脱。一方で、9月には鹿島戦でリーグ戦初出場を果たした。「本当に多くの経験をしました。今年は結果を残して、その1年が『良い1年だった』と思えるようにしたいです」。

 言葉通り、今年初実戦のJFLヴィアティン三重戦では前線への飛び出しからゴールを奪った。キャンプイン後も、課題の「ボールの受け方」を念頭に汗をかいている。「名波さんにも1つ上のステップを目指せと言われています。アクションを起こしてゴールに絡みたい」。昨年の鹿児島キャンプ初実戦でもゴールを決めた若手サイドアタッカーが、貪欲にネットを揺らしにいく。【前田和哉】

 ◆荒木大吾(あらき・だいご)1994年(平6)2月17日、千葉県生まれ。中学から柏の下部組織でプレー。青学大を経て16年に磐田入団。J1通算1試合無得点。178センチ、72キロ。