ラモス、元気です! 昨年末に脳梗塞で倒れたサッカー元日本代表のラモス瑠偉氏(60)が14日、都内のリハビリテーション病院を退院した。一昨年11月に結婚した俊子夫人(39)の支えもあって、驚異的な回復ぶり。笑顔も戻り口も滑らかに動いた。再びボールを蹴ることはもちろん、スペシャルアドバイザーに就任したJFLのFC今治での現役復帰まで熱望。病に倒れ還暦を迎えてもなお、元気いっぱいだった。

<ラモス氏一問一答>

 -順調に回復した

 ラモス氏 運がよかったって言われるけど、そうじゃない。ずっと神様を信じてきたから、神様が助けてくれた。あとは奥さんのおかげ。最初、ベッドから蹴り落とされた(笑い)から発見が早かったんだ。今は(元日本代表の)柱谷や武田より走れるし、礒貝よりうまいよ。

 -奥さんを紹介して

 ラモス氏 別に隠していたわけじゃないけれど、みんなに紹介する機会がなかっただけだよ。15年の11月23日、奥さんの誕生日に結婚した。身内で結婚式をしたのが1年前。家族を大事にする人で、今回もすごく心配かけた。

 -サッカー界の人たちも心配していた

 ラモス氏 岡田(武史)さんや川淵(三郎)さんたちが、すぐ連絡をくれた。でも(1月)15日ころまではメールを見ることも嫌だった。見たら、すごく大勢の人が心配してくれて、本当にうれしかった。

 -会話は問題ない

 ラモス氏 最初から話せたけれど、しばらくは話したくなかった。明るい話ができないから。見舞いも断った。帰る時に「ラモス、心配だね」と言われたくなかった。みんなが「ラモス、元気だったんだね」と言ってもらえるようになるまで、見舞いも断っていたんだ。

 -仕事復帰は

 ラモス氏 来週、精密検査を受けてから考える。みんなに元気な姿を見せたいから、検査の結果次第では会見もする。あまり話をすると、その時のネタがなくなっちゃうから、このくらいでやめとくよ(笑い)。