J2横浜FCのFWカズ(三浦知良)が1日、J史上初の50歳弾で、ラモス瑠偉氏(60)も元気づけると誓った。昨年末に脳梗塞で倒れ、先月14日に退院した旧友に対し「自分も頑張りたい。去年も自分がラモスさんの目の前でゴールを決められた。敵でありながらラモスさんが喜んでくれたしね」。V川崎や代表などで同僚だった仲間のためにも、次節5日のアウェー長崎戦での今季初得点を激励弾とするつもりだ。

 常に強い姿を示したいラモス氏の性格を考慮し、まだ連絡はとっていない。ただ、26日の誕生日だった開幕戦に先発し、初の50歳Jリーガーとなった夜には、SNSを通じて「カズ、50歳の誕生日おめでとう! 今年もたくさんのファンに喜びを与えて下さい!」とメッセージを受け取った。カズは「一緒にサッカーできる機会もあると思う。その時はラモスさんのスルーパスでゴールしたいですね」と、ラモス氏の“復帰戦”で同じピッチに立つという目標も口にした。

 オフを挟んで再始動となったこの日は、午前、午後の2部練習。「緊張感での疲労もありますが、そのダメージが心地よいっていうのもある」。カズは心も体も、さらに元気を増している。【鎌田直秀】