生え抜きの若手が躍動し、首位に浮上した。ベガルタ仙台はアウェーで大宮アルディージャを2-1で破った。先発11人中9人が生え抜きで、その内5人が21歳以下という布陣で臨むと、その若手が大活躍。前半17分にMF佐々木匠(19)が先制弾を放つと、後半12分にはFW西村拓真(20)が今季初ゴールとなる貴重な追加点。勝ち点を9に伸ばし、4年ぶりの準々決勝進出へ、大きく前進した。

 生え抜きの若手が、3日前にリーグ首位の浦和を倒して勢いに乗る相手と堂々とわたり合った。渡辺晋監督(43)は「いいゲーム運びだった。11人のうち9人が生え抜き。MF野沢とDF石川直がサポートしてくれた。地方クラブが生え抜きで、アウェーで勝ち点3を取れたことは大きな1歩」と選手をたたえた。

 今季14試合目にして、初めて前半に先制を決めた。5年目のDF蜂須賀孝治(26)が上げたクロスを起点に、最後は2年目の佐々木が右足で振り抜いた。佐々木は「今日は絶対に点を取ることを決め、前半からペースを上げていた。僕とハチさん(蜂須賀)はいい関係」。試合を通して高い位置を取り続け、好機を演出した先輩に感謝した。